メールに一喜一憂メールに一喜一憂2008/6/6 記 昨日、次男の養護学校時代の同級生から私の携帯電話にメールがありました。 新しいメールアドレスのお知らせです。 次男は、電話でも、メールでも、話しが通じなので、私が仲介しています。 プロテア:HM君、新しいメールアドレスを知らせてくださってありがとうございます。次男くんは、毎朝、5kmのウォーキングをしています。付き合うおばちゃんがたいへんです。 HM君:今週の土曜日って次男くんは予定がありますか?無ければ障害者スポーツセンターにいきませんか? プロテア:次男くんは、デイサービスと美術教室があります。でも、帰宅したら、次男くんにきいてみます。 HM君:わかりました。またきいてからメールしてきてください。 HM君とメールしていると、彼が養護学校の卒業生とはどうしても思えません。 でもきっと、どこかに不都合があるのでしょう。 彼くらいの子だと、親が勘違いしてしまって、適切な援助や教育をしないで、世間に放り出してしまうことがあるかもしれません。 HM君のご両親は、賢明な人達なんだと思います。 一度も会ったことはないけど。 帰宅して、次男に訊いてみると、次男は、「スポーツセンター!」と言って嬉しそうな顔をしました。 その旨メールで知らせると、「わかりました。」と返信がありました。 が、しばらくすると、「もしかすると、用事ができるかもしれません。その時は、知らせます。」とのこと。 しまったぁ。。。 ナカナカ、ものごとはスムーズに運ばないようです。 そして、今朝、「すいません。明日は用事がはいりました。」とメールがありました。 うわ!次男くんにどうやって納得させよう。。。 HM君からのメールを次男に見せて、予定表に「スポーツセンター」と書いた紙を貼り付けてあったのを次男の目の前ではがして、「次男くん、残念だね。明日は、もともとの予定通りに、デイサービスと美術教室にいきましょう。」と言いました。 「はい。」と返事をした次男は、残念そうでした。 次男に、私の携帯電話をメールの返信画面にして渡して、「残念です。また誘ってください。」と入力させました。 送信すると、HM君から、すぐに、「わかりました。また誘います。」と返信がありました。 次男は納得したようでした。 図らずも、次男の携帯電話のメール初体験になりました。 ヤレヤレ(*_*) 母は朝からドキドキしてしまいました。 また、白髪が増えたかも知れません。 HM君と次男を比べても意味がないことですが、それでも、時々は、「知的障害だけって、いいよなぁ。。。次男は、知的障害となんてったって自閉症だもんなぁ。。言語表現能力も極端に低いしなぁ。。。。とか、思ってしまいます。 仕方がないですよね。 悟りをひらくことは、できませんわ。(*_*) 人間ですから。。。 でも、いいです! 次男が、次男に出来ることの範囲で、充分に幸せを感じることができるように、工夫してみましょう。 母は、ますます人的財産を構築しますよ。(^_^)/ 不滅のシブトサ、アツカマシサを発揮しますよ。 ------------------------ ------------------------- --------------- どうして、HM君が私に電話やメールをくれるようになったのかは、下記の通りです。 卒業式の後に食事会とカラオケ会がありました。 もちろん、父兄も参加でした。 食事会はファミリーレストランでした。 次男は当然のように同級生達とテーブルを囲みました。 次男はほとんど会話ができませんので、次男がどんなふうに同級生とコミュニケーションをしているのか、私には皆目かわりませんでした。 担任の先生達は、クラスの中で次男なりのポジションがあると言われていましたが、私には想像できませんでした。 少し、離れたテーブルから観察していると、次男は同級生達とバイキングを楽しみ、何事かを話しかけられると、フンフンとうなずいていました。 とても不思議な光景でした。 「君達はテレパシーで会話してるの???」と思いました。 で、その席で、同級生達が私に、「次男くんの電話番号をおしえてください。」と言ってきたのでビックリしました。 電話かけてくれたって、会話が成立しないのに、どうするの???? ともかく、「じゃ、これ、おばちゃんの携帯電話の番号ね。」と言って私の名刺を、次男と同じテーブルに座っていた数人に渡しました。 本当に、かけてくれるのかなぁ。。。と思っていると、かけてくれて、カラオケ、障害者スポーツセンター、USJ(ユニバーサルスタジオジャパン)に誘ってくれています。 青年教室とUSJにいく日が重なっていました。 どっちにする? と訊いてみると、次男は、青年教室を選びました。 USJは大きい音のするアトラクションがあることを次男は警戒したのだと思います。 養護学校 卒業式 ------ メールに一喜一憂 続編 次男くん、今朝のウォーキングは少しペースが速かった様に思います。 それはなぜか? 昨日の夕方に、HM君からメールがあって、「用事がなくなりました。明日9:00に駅に次男くんを連れてきてください。」とのこと。 あら~~、度々の変更で次男が混乱しないかしら。。。 と思ったけれど、混乱を予想して安全策を用意するのはなぁ。。。 正直に次男にメールを見せると、次男は、嬉しそうな顔をしました。 それで、ウォーキングのペースが速かったのです。 いつものとおり、ウォーキングの後、シャワーして、洗濯して、干して、掃除機をかけてから出かけるわけですから。 「待ち合わせ」という高度な概念は次男にはわかりにくいので、待ち合わせ場所には私と一緒にいくことになっています。 待ち合わせ場所に着くと、まもなくHM君も到着。 が、他のお友達がいません。 なんと、今日は、他の人は来るか、来ないかビミョーらしい。 HM君は、携帯電話でメールをアッチへコッチへ。 でも誰も来る気配がない。 HM君に、 「次男くんは、HM君と出かけるのが嬉しくて仕方がないrしいけれど、HM君はどう??たいへんじゃないの?」 と訊いてみる。 「慣れてるから、平気。Kくんと一緒にずっと面倒みてたから。」とニッコリした。 へ!? 知らなかったよ。 担任の先生達から聞いていたのは、 1 女の子達が休み時間になると次男を追い回していて、次男も嬉しそうに、逃げていること。 2、同級生の男子の一人が、「○○さんと△△さんが、次男くんバッカリをかまう。。」とお家に帰ってお母さんに訴えていること。 HM君とK君も次男をずっとかまっていてくれたんだ。 ありがとうございます。 HM君と次男だけでは盛り上がらないだろうな。。。 時間は過ぎていく。 次男の顔に、少し退屈なような、不安なような表情を浮かんできた。 ここは、私がHM君の気持ちを察して、「HM君と次男だけでは、ちょっとたいへんやろう?おばちゃん、次男くんを連れて帰ろうか?」と言うべきだろうか??? いや、こういう経験も、しておいて良いのだと思う。 先回りしちゃいけない。 先回りしちゃいけない。 そうこうしているうちに、女の子が合流。 HM君が、”コレで行きます。”という表情。 次男くんも、ニ~~~(^^) と嬉しそうな顔をした。 じゃ、気をつけてね。 次男と、握手して分かれてきました。 地下鉄の階段を上がっていく3人。 デイサービスでもなく、リーダーさんでもなく、当人達だけで行動するのって、うれしいんだろうな。 もちろん、次男と同じくらいの子が3人集まっても成立しないことです。 次男くん、背伸びがしたいのだと思います。 お昼の時間にHM君からメールがありました。 次男くんは、「ダブルチーズバーガーセットにしたみたいです。」 と知らせてくれました。 HM君、ありがとうございます。 ------ メールに一喜一憂 完結編 次男と別れてから、夕食の買い物を済ませてから帰宅した私。 今日一日、HM君にも女の子にもたいへんな想いをさせずに、次男自身も楽しむことが出来たらいいなぁ。。。と思っていた。 障害者スポーツセンターの存在は、本当にありがたい。 どんなに助けられていることか。 かつて、次男と就学前母子通園施設に通っているころからお世話になっている。 信じられないことに、私も水着になって一緒に泳いでいたのだ。 あのころは無我夢中で気がつかなかったけれど、目に痛い光景であったにちがいない。 次男に私の肩を背後から持たせて平泳ぎでプールを泳ぐと、二人の体がグイッと前に進むたびに次男はキャハハハハハと歓声を上げた。 私は必死の気持ちだった。 ウンともスンとも滅多に言わない次男に声を上げさせたかった。 夢中になれる時間があってよかった。 シノゴノ言っていては乗り越えることができなかった。 理屈より行動だっせ。 涙の倍の汗を流しましょね (^^)v HM君からメールが入った。 「これから難波に移動します。」 はい。気をつけてね。 「わかりました!」 女の子も一緒かなぁ。。訊きたい気持ちもあったけれど、やめた。 4:30を過ぎたころHM君からメールあり。 「次男くん、帰ったと思います。」 アジャ!”帰ったと思います”。。。ということは、またトンズラしたわけね。 次男には、”僕、これで帰ります。今日はありがとう。”と言って、キチンと挨拶することが出来ない。 いつもいつのまにかいなくなるらしい。 HM君も他のお友達も何度か経験して慌てなくなっている。 ありがとうございます。大丈夫だと思います。 と返信した。 次男の携帯電話の電話をかけてみる。 次男くん、今どこ? 答えられるかどうかは別問題。ともかく声をかけてみる。 JR難波!! なに!そんなことはないだろう???? JR難波駅と地下鉄御堂筋線、南海線の難波駅は、かなり離れている。 徒歩10分以上はかかる。 へ!?そうなの?? 次男くん、地下鉄に乗ってね。 パニクるわけにはいかないので、平静を装う母 やばい!! もし、本当にJR難波駅にいるとしたら、地下道を通り、近鉄難波駅や地下鉄四つ橋線・地下鉄千日前線の難波駅に行くことができる。 いや、それでもいい。 なんとか地下鉄に乗ってくれ! ○○駅!! そう、そうだよ。地下鉄の○○駅まで帰ってきてね。 は~~い!! 念のため、HM君にメールする。 「難波って、地下鉄だよね。」 「はい!そうです。」 じゃ、大丈夫だろう。もし、一度迷子になっても、なんとかなるかも。 地下鉄のホームに辿りつけば、どっちのホームの電車に乗り込むべきかは、次の駅名が掲示してあるので見当がつくと思われる。 ただし、南海電車の駅もあるので、ちょっと心配 自宅で、少し待っていたけれど、気になって地下鉄の駅まで行ってみることにした。 次男の手配書も持っていく。 不測の事態に備えて、つねに新しい写真を撮っております。 次男発見! 地下鉄の駅を出て、長い直線の道を歩いてくる姿を見つけた。 長身にジーンズとアリスボーイTシャツがよく映える。 私は、植栽に隠れて、次男が近づいてくるのを待った。 ワッ!! と飛び掛ると、 ワッ!! 少なく見積もっても、2m以上跳び退いた。 ざまぁ~、見ろ。 私の携帯電話から、HM君にお礼のメールを打たせる。 「ありがとう。次男。」 「また、誘うね!!」 ありがとうございました。 今日の冒険は無事に終わりました。 ジャンル別一覧
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